妊婦さん、お母さんを支える立場として。 [妊娠・出産・子育て]
こんにちは~
昨日の新聞で、
5日に厚労省から、2012年の人口動態統計が発表されたのが載っていました。
どんな内容が書いてあるのかな~
と読んでみると、
その年に生まれた赤ちゃんの出生数が
過去最少だった前年から、さらに1万3,705人減の103万7,101人と最少を更新したそうです
「合計特殊出生率」とかいう
1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値を表わしているものがあるそうですが、
この数値は、
前年に比べて0.02ポイントと微妙に増えたそうな(;^ω^)
それでも、
数値は1.41ポイントと、総人口を維持できると言われる約2.0以上を下回って
少子高齢化と人口減少が止まらないですね
私たち鍼灸師。
『鍼灸』というのを、ほとんど知らない人からみたら
腰痛とか、肩が痛い、膝痛に良い。
といった、『筋肉や関節といった体の異常を治す人』という
印象をもっている人も多いのではないでしょうか?
ですが
- 子どもがなかなか出来ないといった『不妊症』
- 逆子ちゃんや、なかなか産まれてこない・早産気味という方に対して、『安産』を目的とした鍼灸。
- 疳の虫や夜泣き、夜尿症、小児ぜんそくなど『赤ちゃん・子ども』への鍼灸。
『鍼灸』にはこういうものもあるんです
こういった『不妊症』・『妊婦さん』・『子ども』の治療を得意としている先生たちは
必然的に、
親御さん、お母さんの出産・育児をサポートする使命があります
子育てのなかには多くの幸せなことがあると思います
それでも、
出産し、育児をしていくことは、大変なことの連続でもあると思うんですね
その大変さを少しでも減らすことで、
幸せなことがはるかに多くなれば
それだけ良いことはないですよね(*^^*)
1人の頑張りというのも、とても素晴らしいことです。
ですが
力になってくれる、支えてくれるサポーターを増やすことも考えてみませんか?
旦那さんはもちろん、先輩のママ友や普通に自分のお友達
かかりつけの産婦人科の先生・小児科の先生でも良いです。
お医者の先生が忙しいようならば、
助産師さんや、自分たちのような妊婦さん・子どもの鍼灸をしている先生でも良いです。
私達鍼灸師は、お医者さんの様に様々な検査をすることはできませんが
その分、お話を聞く事をとても大切にしています。
ですから、
迷惑だとか、相談することを怖がらず
存分に相談にしてみてください
『不妊症』・『妊婦さん』・『子ども』の治療を得意としている先生でしたら
皆さん、親身になって相談にのってくれると思いますよ(*^ω^*)/
赤ちゃんが小さめって言われたけど。。。大丈夫なの? [妊娠・出産・子育て]
今日はスイーツレポではなく
普段の治療のなかでのお話です(・ω・)ノ
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安産や逆子ちゃんの妊婦さんや、
夜泣きやアトピーなど小児はりを受けている子のお母さんから、
お医者さんで「赤ちゃんが小さめ」と言われた(言われたことがあった)んですよ
というお話を、ちょこちょこ耳にします。
とても順調に、お腹の中の赤ちゃんが成長していっているのをお母さんは自覚していて
定期健診の際に、
いきなりお医者んの口からそんなことを言われたらビックリしてしまいますよね?
「お医者さん」から「小さめ」ですよ
「えっうちの子に何か問題でもあるのかな…」と、
出産を何度も経験しているベテランお母さんではなく、
初産や2人目で初めて言われた。
という方は、多少なりとも「小さめ」という言葉に翻弄され、心配になってしまいますよね
でも、「小さめ」と言われたからといって気にする必要はありません( ^ω^ )
小さめと言われても、ほとんどの場合何の問題も無く元気に成長してくれます。
ですがごくまれに、
赤ちゃん自身の体の異常(心臓、脳の神経系の障害、染色体の異常)が原因となって発育不全を起こしていることがあります。
こういったケースの場合、「早い段階」から赤ちゃんが小さい、という特徴があるみたい
また、お母さんの方が原因となることもあるのです。
その中でも注意しておきたいのが『妊娠高血圧症候群』
前に書いたことがありますが、なんらかの原因によって引き起こされる妊娠期、主に「高血圧」を示す病態の総称ですね。
詳しくはこちら
⇒病気のお話 ~妊娠高血圧症候群という病気をご存知ですか?~
妊娠中の体の働きとして、通常は妊娠していない時に比べて、
性ホルモン(プロゲステロン)の作用によって血管が拡張して流量が増え、血圧が少し低下します。
血管が広がることで、胎盤という道路を通して赤ちゃんが元気に成長するよう、酸素や栄養等をいっぱいあげることができます。
しかーしっ
妊娠高血圧症候群のように、血圧が収縮し、高血圧の状態になっていると
子宮への血液の流れが悪くなり、必要な酸素や栄養が不足してしまいます。
また、先ほどお話したように赤ちゃんへ酸素や栄養を送るには『胎盤』がとても大切になってきます。
ですから、この胎盤の状態が悪くなってしまっても
赤ちゃんへ十分な栄養が運ぶことができないと、赤ちゃんが順調に育たなくなってしまいます。
すると、子宮内胎児発育遅延(IUGR:IntraUterine Growth Restriction)と言う、長い病名がついてしまいます。
他にも、この発育遅延の原因となるのは
『妊娠初期のアルコール摂取』や、『妊娠期の喫煙・副流煙(配偶者等)』といった、当然避けるべきと考えるものに加え
太るのは嫌だと、『妊娠中の体重増加が不十分』といった、
その方の意思が原因となることがあるので、注意が必要ですね
こういうことを書くと逆効果なのかと思うのですが(;^ω^)
今回のブログで大事なのは次
妊娠週数が進むにつれ、体重増加の標準値との差が開いていくいっぽうならば、お医者さんと相談が必要かと思います。
ですが、
標準体重というものには誤差がつきものなんです。
300gくらいは誤差が出ることも全然あるんですね。
それに
多少お腹にいるその時は小さくても、それは1つの個性(*^^*)
小学校ぐらいの時までは小さかったのに 、大人になってみたら友達の誰よりも大きく(同じくらいに)なった。
ということは、よくある話です。
大人でも、身長や体重の個人差があるのと同様に
赤ちゃんにも、標準より大きい・小さいがあってもあたりまえです。
大切なことは
「小さめ」という言葉に心配し過ぎず
すくすく元気に成長していくこと、生まれてきてくることにいっぱい幸せを感じ
妊娠期間を過ごしていくことです
お母さんが心配し過ぎて、「ネガティブ」になってしまう
東洋医学で言えば『陰』の気が大きくなってしまっては
これから、どんどん元気に、活発に成長していくためにも
幸せ・明るい・行動力といったポジティブ要素
『陽』の気が増えていって欲しいですからね(*^^*)
(もう少し詳しい東洋医学の考え方について⇒『陰陽五行』という言葉を知っていますか?)
妊娠中の大事な栄養補給 ~葉酸②~ [妊娠・出産・子育て]
前回に引き続いて
妊娠中に大事な栄養素 ~葉酸~2回目です。
今回は
前回お話した葉酸はどんな食べ物にいっぱい入っているのかご紹介します(・∀・)
葉酸は、1928年イギリスの研究者ルーシー・ウィルスによって発見されました。
ウィルスは、インドのボンベイで女性に見られた妊娠時の巨赤芽球性貧血の研究を行っていました。
1931年酵母エキスの中に貧血を予防する物質が含まれていることを発見。
1937年サルの貧血予防物質として見出されたことから、サル (Monkey)の頭文字に由来してビタミンMと名付けました。
1941年には、ほうれんそうからも同じ物質が発見され、
ラテン語で「葉」「ほうれんそう」を意味するfoliumから『葉酸=folic acid』と命名されました。
名前の通り、葉酸は葉野菜に多く含まれているんです!
【葉酸を多く含む食材】
第1位 菜の花(100g)-340g 34μg/10g
第2位 モロヘイヤ(50g)-125μg 25μg/10g
第3位 ほうれんそう(60g)-126μg 21μg/10g
ブロッコリー(50g)-105μg 21μg/10g
アスパラガス(60g)-114μg 19μg/10g
春菊(60g)-114μg 19μg/10g
枝豆(80g)-141μg 17.6μg/10g
大根の葉(50g)-70μg 14μg/10g
水菜(30g)-42μg 14μg/10g
納豆(50g)-60μg 12μg/10g
オクラ(15g)-17μg 11.3μg/10g
小松菜(60g)-66g 11μg/10g
ニラ(50g)-50μg 10μg/10g
切干大根(20g)-20μg 10μg/10g
アボカド(100g)-84μg 8.4μg/10g
マンゴー(90g)-76μg 8.4μg/10g
キャベツ(50g)-39μg 7.8μg/10g
その他多いんだけど・・・
きな粉 27μg/10g
さくらえび 24μg/10g
全体的に野菜に多い『葉酸』
しかしやっかいなことに、葉酸はとても弱いビタミンで熱や光、水に弱いんです(><)
加熱調理の具合によっては50%が失われてしまい
長い時間水に浸けておくと90%近くが水に溶けだし
日の当たる場所に三日間置いておくと、約70%近くの葉酸が分解されてしまうんです。
そして妊娠中に摂りたい葉酸の量
480μg(授乳中340μg)
中々大変かもしれませんね(;^ω^)
葉酸を上手く摂るポイント
葉酸を上手に摂るポイントとしては
1.水でさっと洗ってなるべく生で新鮮な野菜を食べる。
2.フルーツで手軽に摂取。
3.汁ごと食べれる料理にする。
4.短時間加熱+水溶き片栗粉で流出阻止!
5.野菜を買ったらすぐに日の当らないところに保存。
しっかりと食べ物から摂れない時はサプリメントで補給も良です。
サプリメントは手軽に摂取できる上に食品よりも吸収率が高いのが魅力です。(食品50%。サプリ85%)
葉酸の摂取量上限は1日1000μg。
この量を食事だけで摂取することはまず無理です。
ですから、葉酸を摂り過ぎてトラブルを起こすことはまず無いと言えます。
なかなか仕事が忙しかったり、つわりなどで料理が大変なこともあると思いますが
ご自分の体や胎児のためにも、可能ならば積極的に摂れるといいですね
妊娠中の大事な栄養補給 ~葉酸~ [妊娠・出産・子育て]
妊娠中というのは赤ちゃんの成長のために様々な栄養が必要です。
その1つが『葉酸』です。
葉酸はビタミンB群の1つで、新しい赤血球を造りだすのに必要なため
『造血ビタミン』なんて呼ばれ方もします
この葉酸が不足してしまうと
口の中に炎症が出来たり、肌荒れ、疲労を感じやすくなってしまいます。
造血ビタミンと呼ばれるだけあって
欠乏すると赤血球をうまく作り出すことができないため、
「悪性貧血」という重度の貧血を起こしてしまうこともあります。
また葉酸は細胞を作るのにも欠かせないビタミンで
細胞がどんどん増えて発育していく胎児の成長には必須です。
妊娠期間中には常に十分な量の葉酸を摂取することが望ましいですが
とくに妊娠前から妊娠初期に葉酸をしっかり摂ることで、
神経管閉鎖障害といった胎児の先天的な異常のリスクを下げたり
流産や死産、常位胎盤早期剥離、胎児発育不全などのリスク軽減にもつながるんです。
偏った食事でなければ、普通葉酸が不足するということはないですが
妊娠中は自分の体と胎児
2人分の血液や細胞を作り出すために大量の葉酸が必要になってきます。
【摂取目安】
・妊娠前-240μg
・妊娠後-480μg
・妊娠後-340μg(母乳は血液成分から出来ているため)
意識し過ぎてもいけませんが
妊娠中は適度に意識して、葉酸を摂取することを心がけるといいですね(^^)
我が子とのふれあいで親子の絆をUP。 [妊娠・出産・子育て]
皆さんは『幸せホルモン』というのを聞いたことがありますか?
他の呼び方だと
『愛情ホルモン』とか『信頼ホルモン』、『安らぎホルモン』とも呼ばれるものです。
この『幸せホルモン』。正式名は『オキシトシン(OT)』。
今までオキシトシンは、妊娠中や出産後の女性の体で働くホルモンで有名でした。
赤ちゃんの出産時に子宮収縮させ、授乳時の乳汁の分泌を促す作用があります。
子宮の筋肉を収縮させる作用があることから、陣痛促進剤として使用される物質でもあります。
このオキシトシン
近年、妊娠中・出産後の女性の体で働く以外に、肌のふれあい(スキンシップ)によりオキシトシンが分泌され、それが脳で働く事が分かってきました。
作用としては
・人と人との親密な絆を築き、信頼感を高める効果
・愛情を深め、安心感を生む効果
これらの作用は、良好な親子関係を築くにはとても大切なものですよね?
その他にも
成長ホルモンの分泌を高め、身体の成長や心理的なストレスへの抵抗力を高めたり
なんと
学習能力を高め、記憶力の向上などの学習効果にも繋がるんです
また快感物質として知られる『ドーパミン』
行動を起こす時、物事に集中する時に大切なホルモンは、
恋をしたり愛している人と触れ合うことで放出されます。
また、このドーパミンが放出されると、その刺激によってオキシトシンが分泌されることが分かっています。
母親や父親が赤ちゃんとふれあう時。
夫婦間や恋人でのふれあい。
また犬や猫など、ペットを優しくなでたり、ふれあっている時にもオキシトシンが分泌されます。
オキシトシンを上手に分泌させるには、
赤ちゃんや動物を「愛おしい・可愛い・好き」と思っていないと、オキシトシンは脳からうまく分泌されません。
そして、オキシトシンが分泌されると幸福感が生まれるので、人はまた同じようにやさしくできる。
『好きなものとのふれあいによって幸福感が生まれ、やさしい気持ちになれる。
そして、またふれあいが生まれ、愛情が高まる。』
いやぁなんだか良いですねー
自分で考え書いているのに思わずニヤケちゃいます(*´ω`*)
円満な関係を築き続ける秘訣!
『相手が嫌がらない程度のスキンシップで絆をUP』
そう言っている本人が間違ってないか
もう一度思い返してみようと思います。。。
結心はり灸院
心と体の成長。 [妊娠・出産・子育て]
大人と違って、子どもの成長はとても目覚ましいものです。
1日1日体はどんどん大きくなって
次第に親の身長をも軽々追い越していきます。
でも、体と違って目に見えない「心」はどうなんでしょう?
成長期の子どもの中には、心の成長が体に追いつかないで
気持ち(精神)をうまくコントロールできなくなっていしまう子がいます。
そうでなくても子どもは大人の思っている以上に敏感。
親のちょっとしたしぐさや言動、人間関係、環境の変化等、
意識しなくても気にしていしまい『心の負担』になってしまいます。
この『心の負担』がコントロールできずにうまく解消できなくなってしまうと
小児神経症
(疳の虫(夜泣き、かみつき、キーキーと奇声を出す)、夜驚、チック、不眠)
といった症状の原因にもなりかねません。
いろいろな子どもの治療をさせていただく中で
AD/HD(注意欠陥・多動性障害)の傾向がみられる発達障害を持つ子においても
やはり精神的な面の影響、もっと深い深層心理的な影響があるのかな・・・
と考えさせられます。
昔から心理学には興味を持ち、今もいろいろ本を読んで勉強していますが
言っても自分は「鍼灸師」
鍼灸師として『心身一如』という言葉のように
『心』というものについて勉強し、考え
それをうまく治療に還元し、もっと悩んでいる人の力になれればと思う今日この頃です。