赤ちゃんが小さめって言われたけど。。。大丈夫なの? [妊娠・出産・子育て]
今日はスイーツレポではなく
普段の治療のなかでのお話です(・ω・)ノ
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安産や逆子ちゃんの妊婦さんや、
夜泣きやアトピーなど小児はりを受けている子のお母さんから、
お医者さんで「赤ちゃんが小さめ」と言われた(言われたことがあった)んですよ
というお話を、ちょこちょこ耳にします。
とても順調に、お腹の中の赤ちゃんが成長していっているのをお母さんは自覚していて
定期健診の際に、
いきなりお医者んの口からそんなことを言われたらビックリしてしまいますよね?
「お医者さん」から「小さめ」ですよ
「えっうちの子に何か問題でもあるのかな…」と、
出産を何度も経験しているベテランお母さんではなく、
初産や2人目で初めて言われた。
という方は、多少なりとも「小さめ」という言葉に翻弄され、心配になってしまいますよね
でも、「小さめ」と言われたからといって気にする必要はありません( ^ω^ )
小さめと言われても、ほとんどの場合何の問題も無く元気に成長してくれます。
ですがごくまれに、
赤ちゃん自身の体の異常(心臓、脳の神経系の障害、染色体の異常)が原因となって発育不全を起こしていることがあります。
こういったケースの場合、「早い段階」から赤ちゃんが小さい、という特徴があるみたい
また、お母さんの方が原因となることもあるのです。
その中でも注意しておきたいのが『妊娠高血圧症候群』
前に書いたことがありますが、なんらかの原因によって引き起こされる妊娠期、主に「高血圧」を示す病態の総称ですね。
詳しくはこちら
⇒病気のお話 ~妊娠高血圧症候群という病気をご存知ですか?~
妊娠中の体の働きとして、通常は妊娠していない時に比べて、
性ホルモン(プロゲステロン)の作用によって血管が拡張して流量が増え、血圧が少し低下します。
血管が広がることで、胎盤という道路を通して赤ちゃんが元気に成長するよう、酸素や栄養等をいっぱいあげることができます。
しかーしっ
妊娠高血圧症候群のように、血圧が収縮し、高血圧の状態になっていると
子宮への血液の流れが悪くなり、必要な酸素や栄養が不足してしまいます。
また、先ほどお話したように赤ちゃんへ酸素や栄養を送るには『胎盤』がとても大切になってきます。
ですから、この胎盤の状態が悪くなってしまっても
赤ちゃんへ十分な栄養が運ぶことができないと、赤ちゃんが順調に育たなくなってしまいます。
すると、子宮内胎児発育遅延(IUGR:IntraUterine Growth Restriction)と言う、長い病名がついてしまいます。
他にも、この発育遅延の原因となるのは
『妊娠初期のアルコール摂取』や、『妊娠期の喫煙・副流煙(配偶者等)』といった、当然避けるべきと考えるものに加え
太るのは嫌だと、『妊娠中の体重増加が不十分』といった、
その方の意思が原因となることがあるので、注意が必要ですね
こういうことを書くと逆効果なのかと思うのですが(;^ω^)
今回のブログで大事なのは次
妊娠週数が進むにつれ、体重増加の標準値との差が開いていくいっぽうならば、お医者さんと相談が必要かと思います。
ですが、
標準体重というものには誤差がつきものなんです。
300gくらいは誤差が出ることも全然あるんですね。
それに
多少お腹にいるその時は小さくても、それは1つの個性(*^^*)
小学校ぐらいの時までは小さかったのに 、大人になってみたら友達の誰よりも大きく(同じくらいに)なった。
ということは、よくある話です。
大人でも、身長や体重の個人差があるのと同様に
赤ちゃんにも、標準より大きい・小さいがあってもあたりまえです。
大切なことは
「小さめ」という言葉に心配し過ぎず
すくすく元気に成長していくこと、生まれてきてくることにいっぱい幸せを感じ
妊娠期間を過ごしていくことです
お母さんが心配し過ぎて、「ネガティブ」になってしまう
東洋医学で言えば『陰』の気が大きくなってしまっては
これから、どんどん元気に、活発に成長していくためにも
幸せ・明るい・行動力といったポジティブ要素
『陽』の気が増えていって欲しいですからね(*^^*)
(もう少し詳しい東洋医学の考え方について⇒『陰陽五行』という言葉を知っていますか?)
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