『陰陽五行』という言葉を知っていますか? [東洋医学]
『陰陽五行(いんようごぎょう)』という言葉を聞いたことがありますか?
自分も鍼灸師という仕事をしていなかったら
えっ何それ?
って思うのが普通じゃないでしょうか(;^ω^)
簡単に、陰陽五行とは何かと言いいますと
森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物は『陰』と『陽』という二つの属性に分けることができるという
『陰陽思想』
自然界は『木』『火』『土』『金』『水』という五つの元素によってなりたっているのだという
『五行思想』
五行の『行』という字は、巡るとか循環するという意味があり、
五つの要素が循環し互いにバランスをとることで、万物が生成され自然界が構成されていると考えられています。
自然界のすべて事物は、この二つの思想によって成り立つというのが『陰陽五行』なんです。
『陰』と『陽』分かりやすく言うと
明るい・熱い・昼・表・興奮などを『陽』
暗い・冷たい・夜・裏・抑制などを『陰』
といった具合です。
他にも
動き、振動、方向、位置、重量、感触、生物特性、
性別、呼吸、神経、感性、内外、向き、
夫婦なども『陰陽』で分別することができるんです。
『五行思想』を分かりやすく言うと
方位や季節、色が一番身近でイメージしやすいかと思います。
そして陰陽五行の考え方は、私たちの体にも当てはめる事ができるんです。
東洋医学では、『陰陽五行』を体に当てはめ
そのバランスを調整することで、体の治療・体質調整をしているんです。
「気」って何? [東洋医学]
「気」というと、なんだがウサンクサイよなー
と思う人はとても多いと思います。
自分も気がどうの言う割には、気功とかはイマイチ信じていなかったりと矛盾していますが…(;^ω^)
「元気」とか「気がする」、「気が付く」、「気が晴れる」などの言葉あるように
日本語の中には「気」という字を使って、様々な言葉があります。
辞書で見てみると
【気】とは
(1)生まれつきもっている心の傾向。性質。性格。
(2)物事に積極的に立ち向かう心の動き。意欲。
(3)物事に引きつけられる心の動き。関心。
(4)物事に対してもつ、または物事に影響を受けて変わる感情。情緒。
(5)外界を認識し、外界と自分との関係を理解する心のはたらき。意識。
(6)物事をうまく運ぶために、状況を的確にとらえる注意力。配慮。
(7)物事をなしとげるために心を支え動かす力。気力。
(8)ある物が含みもっていて、その物を生かしている目に見えないもの。特に、味わいや香りをいう。
(9)目には見えないが、空間に立ちこめているもの。精気。
(10)その場に広がっている感じ。雰囲気。
とあります。(三省堂 大辞林)
私たち鍼灸・東洋医学に携わる人の「気」の使い方としては
簡単に言うと、「気」とはそのものに備わる「生命力」を指すと私は思います。
「気」 は生命力。「元気の源」です。
もし生命力である「気」が損なわれたり、バランスが崩れてくると
言葉通り、生命力が落ち体力が低下することで、病気や様々な体の不調が出てきます。
また日常の中で、気持ちが塞ぎこんだり、気が緩んだときに体調を崩すことを体験したことがあると思います。
こういった精神的な変化も、「気持ち」というように「気」の変化による体の不調だと考えられます。
字・言葉というのは、その人の経験・知識・考え方等でその意味合いは違います。
ですから、私のいう「気」の考え方もそれなりに合っているかもしれませんし、全然違うという意見もあると思います。
それでもこのブログを見る前に比べて、
「気」に対してイメージ少しでも良くなって、理解が高まっていただけたらと思います。