「口コミ」ってどう思っています? [雑感]
皆さんは「口コミ」ってどの程度気にして見ていらっしゃいますか?
某グルメサイトを中心に、
ショッピングや美容室、病院などなど、何をするにも口コミを確認して行動をしているのではないでしょうか。
私もちょくちょく見ている1人です。
そんな何か行動、決断をするきっかけとなる「口コミ」
インターネットという媒体を通して手軽に目にする口コミ。
ですが、あなたは「口コミの信用性」について考えたことはありますか?
インターネットが普及する前は、
親戚やお友達、井戸端会議など、近しい人の繋がりの中で、評判や紹介という形でその「もの」の価値をまず見定めていたかと思います。
「○○さんが言うのなら信頼できるかも。」
「○○さんが買ったものなら良いものかも。」
「○○さんと○○さんも言っているなら私も行ってみよう。」
そんな見知った人という
それぞれの人間性と人間関係の中から得られる「もの」の「評判」、「信用」。
ですが、
今皆さんが手軽に利用し行動や決断を起こすきっかけとなっている口コミはどうなのでしょう?
Googleで「口コミ」とだけ打って調べてみると以下の様な文章がすぐに出てきます。
【口コミ(くちコミ)とは、物事の評判などに関する噂のこと。 】
そう。
物事の評判などに関する「噂」なんです。
確かに某グルメサイトや某ショッピングサイト。
多くの人間がそこに投稿を行い、その投稿数や内容を見て、その「もの」の価値を推測し、行動を決断するきっかけとします。
不特定多数の方がそれぞれの思いで投稿を行うので内容の参考にはなると思います。
自分が調べているものに対して、
口コミを投稿している人が自分よりその物について詳しい場合などには
「へーそうなんだ。知らなかった。」と納得してしまうこともあるでしょう。
ですが、それは「噂」なんです。
「信用できるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、
投稿数が多いということは評価の項目としては有効でしょう。
ただ、その投稿を信用できる人が投稿しているかは別問題です。
昔ながらの見知った人との話の中で得た評判は「信用」になります。
それはその見知った人が「信用できない人」というマイナス評価でなければ、相応のプラス評価「信用」になります。
ただ、インターネット上の情報は多くの場合、
相手の素性が分からず、
口コミに対しても信用できるのか、信用できないのかは、投稿者の素性が分からない場合、推測で判断せざるを得ません。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
あの口コミというものを悪用し、そのお店や物の評価を意図的に、違反的に操作し利益を得ようとする者がいます。
昔からよくある「サクラ」というやつですね。
ここだけの話、
私たちの世界でもそういった口コミを書いてくれるサクラを業者に頼んだり、従業員がなりすまして書いているなんてこともあったりするそうな、、、
そういった事も影響し、
特に病院など医業(お医者さん)を中心に
患者さんの目に触れるもの「広告など」に関して厳しい法律の制限があり、
私たち国家資格を持つ
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師(接骨院の先生)においても法律に「看板」や「広告」などの制限があります。
(院の名前に鍼灸や整骨とか無く、ただ「○○治療院」「○○治療所」としている場合は違反行為を行う不適切な施設なんです。)
主に病院などには
厚生労働省の指針として「医療広告ガイドライン」というものがあります。
その中では「口コミ」というものを大変厳しく捉え、違反行為としています。
このガイドラインにある広告における違反行為というのは
I. 比較優良広告(うちは他よりも優れています!という広告)
II. 誇大広告
III. 公序良俗に反する内容の広告
IV. 患者その他の者の主観又は伝聞に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談の広告(口コミ、患者さんの声という感想)
V. 治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等の広告
こういった内容、1度は見たことありませんか?
というより、病院ではなくても鍼灸院や整骨院、整体院、エステなどなどでよくありますよね。
まあ、学生時代に〇べログの高評価店を実際に訪れてみては、
あの点数は本当なのだろうか、、、と
調べて回るのが趣味だったくらいだったので、
要はネットの情報、評価を見ても信用していないのでしょう。
その為、うちのHPからは患者さんからの声を載せたページは無くすなど修正を行いました。
でも、日頃から真摯に患者さんの皆さんと向き合い、
出来る限りのベストを尽くし、
信念や思考、技術に自信がある施術家は、
患者さんの声という口コミを含め、
わざわざ患者さんを引き付ける内容をHPに記載する必要は無いんですよね。
心の働きとして、
自信がないから自分のところの良さをいっぱいアピールするのであって、
うちにいらっしゃった患者さんでも「口コミなどアピールが多いところは信用できない」という理由でうちにお越しになった方もいました。
(それだけ飾り気がなかったということでしょうか(^^;))
そもそもHPや広告を出さず「NOアピール」で、
毎日断らないといけないくらい患者さんがお見えになる鍼灸院があるくらいですからね。
元々スッキリしたうちのHPですが、
これまで同様、電話番号など連絡先と所在地の地図などの基本情報を主に入り口はスッキリと。
そして、色々な考えや情報については、独り言としてこのブログに、、、
自分からはNOアピールでも、
患者さん皆さんの信用の繋がりで患者さんがお越しになる、
本当の意味で「信用のある鍼灸院」にしたいと思っています。