不妊治療の最初の一歩 ~自分の体を理解して妊娠のしくみを知ろう~ [不妊・妊活]
どうも最近、
自分の体のメンテナンスを疎かにしている気がして、
「治療者として不健康はいかん!」
とお昼休みなど、空き時間にトレーニングに励んでいるスネヤです(^ω^)
日頃、
鍼灸師として「女性特有の疾患」や「不妊症」「逆子」などの治療に携わる立場にあることから
男性ながら、必然的に女性の体のしくみついてのお勉強は欠かせません!
まぁ自分達は専門家として当然知らなくてはいけませんが
普通の方、実際不妊症で悩んでいらっしゃる方はどの程度自分のお体について、
そして、今日のお題である「妊娠のしくみ」についてどの程度知っていらっしゃるんだろ?
まぁ鍼灸の先生でも、運動器疾患を多く扱う機会が多い方だと
専門外ということで、あまり詳しくないこともありますが、
不妊に悩んでいる方は、比較的よく勉強なさってお詳しい方が多い気がします。
「実はあまり知らないんだよね~」
という方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にお話したいと思います。
①精子たちの過酷な旅
射精によって女性の膣内に入った精子たちは、卵子と出会うため一目散に奥へと進んでいきます。
通常、約1~5億個(世界保健機関(WHO)では1mg中2000万個以上)の精子たちは秒速10mの速度で膣内を進みます。
しかし、強い酸性に保たれた膣内では元々ひ弱な精子たちが力尽き、
生き残った精子たちが子宮の頸管粘液の中へ進みます。
この粘液は、通常異物を排除する白血球が多く存在していますが、
排卵期には性質が変化して精子たちが通りやすくなります。
粘性があり、卵の白身の様に白く糸引くおりもののが増えるの時があるのはそのためです
②成熟した卵子。精子と出会うために卵管へ
毎月、左右のどちらかの卵巣から、ホルモンの刺激によって1個の主席卵胞が成長し続け、
成熟し、やがて排卵。排卵された卵子は卵管采から卵管に取り込まれ
「卵管膨大部」というところで精子を待ちます。
③チャンスは24時間
いざ、卵管膨大部にたどり着いた卵子と精子。
過酷な道のりの中、1番最初に卵膜を通過し中に入った精子がいた時点で
卵子はバリアを張り、見事「受精」が成立します。
ですが…
その期限は約24時間
女性の体内で精子は、長くて5日間は生きていられますが、
卵子は排卵されて24時間以内に精子と出会わなければ死んでしまうんです。
④新しい命が生まれる瞬間
晴れて受精が成立した受精卵は、細胞分裂をしながら卵管から子宮への旅を出発。
子宮ではホルモンによって、受精卵が心地よく過ごせるように、
ふかふかのベッド(内膜)を準備して待ちます。
そして約4日
無事に子宮にたどり着いた受精卵は、根を生やすようにふかふかのベッド(内膜)へ着床。
子宮と結びつく事でやっと
『妊娠』
が成立し新しい命が生まれます。
子作りのためにある程度夫婦の営みが行われていれば
25歳以下の人は妊娠するまで2~3ヶ月、90%近くのカップルは1年以内に妊娠します。
ですが、年齢を重ねるとともに、お肌や体の代謝のように「妊娠能力」は低下してしまいます。
長々とお話したように、妊娠を成立させ赤ちゃんをむかえるために様々な過程があり、
25歳前後の健康な男女の営みでも妊娠する確率は毎月30%程度と低く、
さらに歳で妊娠能力が低くなっては、赤ちゃんを授かるのも大変
年齢が高くなればそれだけ妊娠するのも大変ですが、
先日も53歳と妊娠するには高齢な坂上みきさんが出産されましたが
高齢だからって出産が出来ない訳ではありません。
絶対
というのは神様でないので言えませんが、
鍼灸治療によって体の気血のバランスを整え、妊娠できるような体づくりをすることで、
赤ちゃんが欲しくてもなかなか授かれない方でも、新しい命をむかえ易くするお手伝いが出来ます。
鍼灸によって少しづつでも、悩みを抱える方の力になれればと思います。
結心はり灸院
強谷 直佑
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